寄附金
1、寄附金の意義及び範囲
（1）寄附金の意義
寄附金とは、寄附金、拠出金、見舞金その他いずれの名義をもってするかを問わない。
法人が行う金銭その他の資産の贈与
又は、経済的な利益の無償の供与をいう。
（2）寄附金の額
①贈与又は無償の供与の場合
イ、金銭→その金銭の額
ロ、金銭以外の資産→その資産の贈与時の時価
ハ、経済的利益→その経済的利益の供与時の時価
②低額譲渡又は低廉供与の場合
イ、資産→その資産の譲渡時の時価－対価の額
ロ、経済的利益→その経済的利益の供与時の時価－対価の額
2、寄附金の認識
寄附金の額は、現金支出のあった時点で認識する。
したがって、会社が次のような経理をしている場合には、別表四での調整が必要となる。
(1)会社が未払金経理している場合
当期 → 会社経理 （寄附金）/（未払金）
→ 別表四 ①未払寄附金否認（加・留） ②支出寄附金の額に含めない。
翌期 → 会社経理 （未払金）/（現金）
→ 別表四 ①前期未払寄附金認容（減・留） ②支出寄附金の額に含める。
（2）会社が仮払金経理している場合
当期 → 会社経理 （仮払金）/（現金）
→ 別表四 ①仮払寄附金認定損（減・留） ②支出寄附金の額に含める。
翌期 → 会社経理 （寄附金）/（仮払金）
→ 別表四 ①前期仮払寄附金否認（加・留） ②支出寄附金の額に含めない。
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