私の税理士試験体験記1
私は、会計事務所に勤務しながら税理士試験の勉強をしていました。
毎日仕事が終わってから勉強を始めるのは、初めのうちはとても辛かったですが、しっかりと習慣づけてしまえば、やるのがあたりまえになりました。毎日のトイレや歯磨きと同じように、勉強しないと気持ち悪い感覚が残るようになりました。
ところで、そんな私も、12月の年末調整の時期から3月の個人の確定申告の時期まで(いわゆる繁忙期)には、税理士試験の勉強をする時間がほとんど取れず、正月休みもだらだらと過ごしているうちにあっという間に終わってしまった気がします。
そうこうしているうちに、4月になり、世間では(税理士試験の狭い世間の話ですが)答練期に入っていこうとするところです。
この時点で、12月から3月までのつけがたまり、勉強の進捗度もかなり悪い状況でした。
なんとか、計算だけでも人並みにできるようにと勉強を続けますが、今度は理論にまったく手がつけられません。
そして、ついにやってきたゴールデンウィーク。
世間では(税理士試験の狭い世間の話ですが)まとまった勉強時間が確保できる最大のチャンスです。
しかし、私はやってしまいました。
4泊5日の海外旅行。
仕事のストレスと勉強がうまくはかどらないストレスを解消するためには楽しいことをしなければと思い、旅行が趣味の私はハワイ4泊5日の旅を決行してしまったのです。
勉強しなければいけないという気持ちが強く頭をよぎりましたが、ものは考えようで、長時間の飛行機の中で理論をたくさん勉強できるぞと、前向きに考えました。
そして、かばんに理論集を詰め込んで、いざハワイに出発。
飛行機のなかでは、映画を見ました。
すでに計画が狂ってしまったので、挽回すべく、ホテルのプールサイドで日焼けをしながら理論集をひろげました。
気づいたら眠っていました。
ビーチに行ったり、街の中を観光したり、楽しい時間を過ごし、気がついたら4泊5日が終わってしまいました。
あとに残ったのは、プールサイドで日焼けオイルを体に塗ったときにできた染みのついた理論集だけでした。